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きこりのこだわり

私は29歳で独立しました。トータルで40年近く、山にたずさわっております。
山の仕事でおかしいなと思ったのは、山の仕事を始めて3~4年ほど経ってからになります。
「木がなぜか、正当な評価をされていない。木がゴミ扱いされている」

とある土木現場の伐採工事に行ったときのことです。
樹齢60年〜80年生のヒノキの伐採を終え、片づける作業をしていました。
すると元請け業者から、「その木は、幹も枝もすべて産業廃棄物として処理してください」と言われました。
自分は立ち木の価値を見て購入している。このヒノキは廃棄物となってしまうのかと、腑に落ちなかったのでした。

まっすぐな木もあれば、曲がった木もあります。
曲がった木は、一般的には木材として好まれませんが、とても味わい深いものです。
なぜならその木が、環境に合わせて自然に生きてきた姿だからです。

一本の木が身近にあることで、日々の生活に、五感を通して彩りが加わることでしょう。
それは合成材では味わえないものです。
日々の暮らしに木を活かす提案をし、皆様に活用いただき、ひいては林業の活性化、
そして環境の改善に貢献できたら、こんなに嬉しいことはありません。

きこり 神子沢 春男